【PUBG】War Mode 分析

18年4月13日(金)から開催されていた、PUBGの新たなイベントWar Modeについて、そのデザインを分析して見たいと思います。

まずルールについては、こちらを参照ください。

参照https://steamcommunity.com/games/578080/announcements/detail/3229520292611743068

これらのルールを見て、プレイ前に感じたことがこちら↓

  • PUBGで最も楽しいフェーズの一つである最終盤のドンパチだけを延々楽しめる
  • ワンゲーム中で退屈な時間が無くなる
  • 本編向けの戦闘訓練
  • デスの重みが本編とは違うので、リスクの取り方、判断の基準は新しいものが求められる
  • 緊張感ダウン、勝利へ至る道筋の簡略化により、ドン勝ほどの快感は得られない

ただ、実際にプレイしてみると、ヨミが当たってたところ、まったく別だったこと様々だったので、どういう意図でこのモードが実装されたのか考えてみます。

さて、プレイしてみてどうだったのでしょうか。一つ一つ見てみましょう。

PUBGで最も楽しいフェーズの一つである最終盤のドンパチだけを延々楽しめる

ドンパチ具合が全く想像を超えていました。まず、思っていたよりも非常にプレイエリアが狭いです。Prison一帯が丸々収まるくらいです。
そこに30人が一気に放り込まれると、前後左右どこにでも敵がいるような状態になります。

本編での終盤は、安全な場所を広げながらじわじわと進軍していくのがセオリーの立ち回りです。そのため、要警戒エリアとそうでないエリアがはっきりしています。
War Modeでは、倒した敵はまた空から降ってきます。いま見ていなかった岩の裏に降りたかもしれません。また、本編では登れない屋根の上などに敵が潜んでいる可能性もあります。広い索敵能力が求められるモードになっています。

ワンゲーム中で退屈な時間が無くなる

これはおおむねその通りですね。アイテム集めしていたり、移動していたり、どこかに籠ることはまったく有利にならない遊び方になってます。

本編向けの戦闘訓練

練習になる部分とそうでない部分があります。

位置がバレることを恐れなくていいので、発砲に対する抵抗感が本編よりかなり薄くなっています。なので、2倍サイト以下でのエイム調整、リコイルコントロール練習などには使えるでしょう。
具体的に言うと、そもそも銃をぶっぱなすことに慣れてないビギナーや、久しぶりのプレイの時のウォーミングアップとかですね。

一方、高倍率スコープを含めたアタッチメントは手に入らない(にくい)ため、本編よりも”しんどい”装備になっているとも言えます。SKSは使いにくいったらないですし、ARもフルオートでぶっぱなすのはきつく、自然と指切り撃ちが多くなりました。これは自分の力量不足もあります。

また、四六時中四方八方からの銃声が鳴り止むことはありません。本編なら敵の位置を特定するために重要な情報となる銃声や足音も、どの銃声、どの足音に注意すべきかの判断が困難なことが多々あります。

デスの重みが本編とは違うので、リスクの取り方、判断の基準は新しいものが求められる

籠る、という選択肢が外れる以外は大きくは変わらなかった印象です。死なない方が有利なのは本編と同じですからね。ただ、囮になったり、大胆に裏をとったりという動きは本編よりしやすかったですね。これはチーム人数が多く、一人抜けてもカバーしやすいということかもしれません。

緊張感ダウン、勝利へ至る道筋の簡略化により、ドン勝ほどの快感は得られない

これはその通りですね。10人チームで、責任がより広く分散されていることも影響していると感じます。

 

さて、いよいよ本題です。なぜこのようなモードが実装されたかを考えます。私は、下記が出発点だったと考えます。

 

  1. 射撃訓練の場
  2. 展開の早いゲームプレイ、正面切っての戦闘

1については、撃ち合いがへたくそな自分の立場からすると「なんで実装してくれないの?!」という気持ちなのですが、それでも開発陣の意図を想像するなら、「ゲームプレイに直接の変化、刺激を与えないから(優先度が低かった)」というところでしょうか。(一人で島に降ろしてくれるだけでいいんだけどな……何か技術的な問題があるのかしら。)

2については、8人スクワッドやショットガン限定モードなど、正面切っての戦闘規模を上げようとする傾向がありました。その延長線上に今回のWar Modeもあったと感じます。おそらく、中盤のゲームプレイのダレる感じが、開発チームとしても課題になっているのではないでしょうか。ライバルタイトルFortniteは、マップの大きさでこれを解消している感じがあります。建築要素のおかげでPUBGより大胆に動きやすい、というのもありますね。

まだまだ粗削りで、「今の仕様をベースにやれることをやった」感の強いWar Modeですが、今後に期待しましょう。

War Modeの分析は以上です。ありがとうございました。

 

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